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選択制確定拠出とは



新しい賃金と年金スタイル


選択制確定拠出とは少子高齢化社会における新しい賃金・年金スタイルです。給与の一定額の受取方法について従業員に選択権を与えることによって導入が可能です。会社にも従業員にも導入のメリットがあります。

事業所が従業員の自主的な努力による年金資産の構築を支援するための賃金体系の仕組みを変更または設定することで、従業員に給与の一定額について現在受け取るか、将来受け取るかの2つの選択肢を与えることです。


選択制確定拠出イメージデザイン


上左図は現在の給与の受取りを表しています。


事業所から支払われる額面給与から社会保険料が控除され、さらに所得税や住民税が差し引かれた金額が手取額となります。この手取額のうち生命保険や定期預金等の貯蓄に回されたものを除いた金額が実際に生活する上で必要な手取り金額としてここでは消費手取り額と名づけています。


上右図は新しく導入する給与の受け取り方法を表しています。


給与の中に新たに確定拠出を選択できる支給項目を設定します。確定拠出制度の拠出限度額範囲の中で従業員が自由に拠出金額を選ぶことが可能となり、従業員の意思で金額を決定します。1円も拠出しない場合は従来の左図の通り額面給与の金額は変わりません。

拠出に回した場合、拠出金は社会保険料の算定対象から外れ、課税時において非課税の対象となります。拠出した金額分だけ額面給与から引かれることになるので、個人差はありますが社会保険料・税金の軽減がメリットになります。

両方を比較すると実際手にする手取り額に違いはありますが個人貯蓄を前提とした消費手取り額の比較におきましては差がほとんど生じません。そればかりか将来の年金受け取り・一時金受け取りに社会保険料と税金の軽減分がまわされるメリットがあります。

*ここで述べられている消費手取り額とは実際の手取り額から個人貯蓄を差し引いたお金のことを意味します。

導入のメリット